診療案内

側弯症に対するリハビリテーション

側弯症とは

成長期の子どもを中心に、背骨に曲がりやねじれが生じるものです。
日常生活の姿勢や動作、スポーツ動作、痛みの逃避姿勢などによる機能性の側弯症と、原因不明の構築性の側弯症(特発性側弯症など)、成人期以降の変性側弯症に分けられます。
機能性の側弯症は、一時的で改善する可能性もありますが、特発性側弯症は、身体の成長が止まるまで進行する傾向があります。また、変性側弯症は、痛みや身体の不調に繋がる心配があります。
学校検診で受診を勧められたお子さんや身体の歪みが気になる方は、一度整形外科の受診をおすすめしています。

リハビリテーション

当院では、理学療法に基づいたシュロス法(ISST: International Schroth 3D Scoliosis Therapy®)と側弯トレーニング®を修得した理学療法士が中心にマンツーマンで対応いたします。
レントゲン画像を確認した上で、背骨の曲がり方や姿勢のバランスを詳細に検査・評価していきます。それらの評価に基づいて、各個人に合わせた運動や日常生活での留意点等をお伝えします。

どのように曲がっているか,自分がどのような姿勢になっているかを,レントゲンや骨模型を用いて一緒に確認し,自分で理解できるようにします。

足の長さや姿勢の崩れ方を,全身のバランスからチェックします。

硬くなっている部位のストレッチや背骨の矯正,バランス改善のための運動を行います。

普段の姿勢も側弯に影響していることが多いため修正していきます。

自宅でも一人で行える姿勢の矯正や運動を指導します。

リハビリを行うにあたり、以下の点はご承知ください。

  • 変形の程度が改善することも見込まれますが、完全に真っ直ぐな背骨に戻るというものではありません。変形の程度を悪化させないことを基本目標とし、今後どのように側弯症と付き合っていくかということを一緒に考えていきましょう。
  • リハビリの内容はマッサージやいわゆる背骨矯正など受け身のものではなく、ご自身の力で積極的かつ意欲的に運動を行うものです。
  • リハビリの効果は、当院でのリハビリのみでは期待できません。ご自宅でもできるストレッチ・トレーニングもお教えしますので、ご家族の協力のもとご自宅でも継続して行ってください。そのため、診察・リハビリの際にはご家族の方も同席をお願いします。
  • 運動を行っても変形が進行するケースもあります。その場合は医師から他院へご紹介することもございます。
  • 初回の診察は、院長の石橋俊郎医師の診察日にお願い致します。

リハビリを受けるまでの流れ

初回の持ち物

  • レントゲン画像
    他院で撮影したものがある場合、CD-R等のデータをお持ち頂けると経過が把握でき、望ましいです。
  • 動きやすい服装
    服の上からでも背骨が触りやすい薄手の服を着用してください。院内で着替えていただけます。
  • カメラもしくはスマートフォン
    ご自宅でも正確に自主運動を行うために、リハビリ中の運動を行っている場面の撮影をしていただいて構いません(SNSへのご投稿は禁止といたします)。

遠方からお越しになり複数回の通院が難しい方は,あらかじめお電話にてご相談頂けます。
TEL:070-4425-7746(“側弯症リハビリの相談”とお伝えください)
※診療状況により折り返しの電話にさせていただくこともございますのでご了承ください。


「診療案内」に戻る